どんな毎日でも、何かが見つかるもの。
その日見つけたものを「ひとつの言葉」に置きかえて、メニュウは増えてまいります。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
「ひよこの教え。」

「雪や氷も元は水」

同じものが、そのあとの環境によって
全く違うものになることのたとえ


一月も今日で終わり。
金刀比羅宮に行ったりと遠出もしましたが、
あとはずうっとオシゴトをしていた月でした。

比較的暖冬と言われていても、流石にこの時期は
嵐山近辺の朝は寒さで震えます。
それでも雪は積もらない。
せいぜい道路に薄っすらと、
シャーベット状に固まった前夜の雪の名残りを発見するくらいです。
同じ京都でも、大原などと全然違うのですね。

昔はよく雪だるま作ったな、
そんなふうに思っていた時、
小麦粉から生まれた
この「雪だるまチョコクリームパン」と「チュークリーム」を発見。
ちょこっと買ってみる気になりました。




でもいつもながら、こんなパンを買うと、
どこから食べるか、少し悩みます。
初めて「ひよこ」をもらった時に、
おしりから食べるのが情けと言われて以来
しばらくは頑なにその教えを守っていましたが、
最近ではひよこの顔をまじまじ見ながら食べるのは、
もの凄く残酷なことではないかと思うようになってきました。

そうして悩んだものの、お味は・・・。

やっぱり自分でパンを焼くようになると、
見かけには決して騙されない。
雪だるまだろうが、可愛いねずみだろうが
そこには、頭からかぶりつくよりも
もっと鬼のような自分が存在しているのデシタ。


| ブレット | 今日のおやつ | 21:52 | comments(0) | - |
「胸のときめき。」

「換骨奪胎」(かんこつだったい)

骨を取り換え、胎児を奪う。
古人が書いた詩文の、意味や発想を取り入れながらも
語句や構成を変えて独自の作品を作ること。


昨年の暮から、「釣り」の逸話で有名な「太公望」を読み始めました。

太公望とは、紀元前11世紀頃の大軍師。
殷(いん)を倒して周王朝を成立させた立役者で、
「六韜(りくとう)」という兵法書を著した伝説的な人物です。

その生い立ちは謎に包まれ、
有名なことわざ「覆水盆に返らず」は
彼の奥さんが自分から離縁してもらったにもかかわらず、
元夫が名声を得るやたちまち復縁を迫り、
その際、醒めた彼が返した言葉と申しますが、
以前より、かなり気になっていたお方でありました。

で、やっぱり中国の歴史小説なら宮城谷さんでしょうということで
一般家庭はおせち作り・大掃除に追われるころ、
一年の勤務を終えた私めは、これ幸いとコタツに潜って全3巻に突入したのデシタ。

そして、その読後感のあまりの清清しさに
太公望という方ともっとお付き合いしたくなったわけですが、
次に選んだのが「封神演義」です。



これはもう何年も前に、
少年ジャンプに藤崎竜さんが漫画版で連載されていましたし、
ゲーム化もしていますのでご存知の方も多いでしょうが、
「西遊記」「三国志演義」と並ぶ中国三大奇書の一つです。

小説はまさに神あり・仙人あり・女神あり・モンスターあり・妖怪あり。
彼らが太公望を取り巻き、「宝貝」(パオペエ)と呼ばれる秘密兵器を使って、
「神界」を構成するまでの壮大なバトルファンタジーでアリマス。

今回読んだのは、「安能 務」氏版ですが、
原本に忠実でない、勝手な創作部分があるなどと
賛否両論あるものの、実に楽しく読みました。

中でも、美形の男前仙人、『楊ぜん』(ようぜん)。
頭は切れて、人柄がよく、色気があって腕は抜群。
彼に不可能はゴザイマセン。
中国でも超人気者のお方というのも頷けます。

太公望に関しては、
もう一冊、宮城谷氏の「王家の風日」が控えており、
今週末、「封神演義読本」が届く予定です。

さて、寝る間を惜しんで読書する時というのは、
決まって胸がトキメク、素敵な登場人物が出現する時。

今年はどれだけ寝不足となるでしょうか。
| ブレット | 本棚 | 18:21 | comments(0) | - |
「去りゆくもの。」

「逢うは別れの始め」

人生に於いては、逢えば必ず別れる時が来る。
無常。


今月一杯で、祇園にある「京都クラフトセンター」が閉店するというので、
最後のお買い物に行ってきました。

ここは
派手できらびやかな「どうどすえお土産」といった印象ではなく、
わりとしっかりとした京都みやげ、
地元に住んでいる者でも、
「へぇぇぇ、こんなものありましたか・・・」という
他県の知り合いなどにお配りするには
良心的な小物商品を提供していたのでたまに覗いておりましたが、
五条から移って、今の祇園のモダンな建物に構えて四半世紀、
建物を所有している業者の都合で
それでもとうとうさよならという次第になってしまいました。

ただ、気の所為か、
今回、これといってお買い物したくなる「めざめの品」はなく、
ふと見つけたこの「福札」と「京都景山の文鎮」を購入。



「福札」のうち、右の真ん中の札は
大文字と豆まきの枡で「ダイ・エット・はじめ・マス」と読み、
典型的メタボに苦しむ(本人はそうは思っていないけれど)
会社の部長にお土産です。

文鎮は、左から
「鳥居、高雄、左大文字、北山杉、船形、五重塔、妙法、大文字」。
参考書など開いてお勉強する時用に買いました。


最近、しばらくぶりに訪ねてみると、
まさに「え?」といった感じで閉店しているお店が多くなりました。
後継者問題や高い相続税のために、
細々とやっているお店ほどその傾向にあり、
またそんなお店には、とても愛着があったことが多いのに
チョッと切ない思いをしたりします。

そうしてみると、
創業何百年というお店の凄まじさ、血の滲む努力というものが
垣間見えてきます。
今日も、お店で働く人たち、
悔しいだろうな寂しいだろうなと思いつつ、
後ろ髪を引かれるようにお店を後にしました。

「人生では、誰でも一律に試すチャンスを与えられるけれど、
それを続けることで人生に試されている」
とは、私の年下の友人の名ゼリフ。

手元の文鎮と共に、またひとつ想い出が残ります。
| ブレット | こんなもの買いました | 22:16 | comments(0) | - |
「えびす縁起。」

「夢のまた夢」
はかない望み、叶う見込みのない希望



京都四条河原町に「弥次喜多」という甘味処がありまして、
今の季節なら「粟しるこ」という、大変めずらしくも美味な
あんこ乗せ粟餅といった感の名物がゴザイマス。

以前は旧・丸善書店の並び、河原町通り沿いに面した場所にありましたが、
まさにウナギの寝床といった細いお店を畳まれ、
しばらくの期間を置いて、何年か前に再び今のお店にて復活されました。

いつも観光客の皆様で賑わっているので、
その隙を狙うようにあんみつや氷を年に何度か食べに行くのが楽しみですが、
新しいお店になって、以前からここで大変気になっていたのが、
1階厨房の上に飾られている、「宝恵駕籠」(ほえかご)人形。

多分、毎年お正月明けの「祇園 えびす神社」参りで購入されているに違いないと思い、
何故か惹かれてたまらなかったのですが、
我が家は商売をしているわけではないので、
「こんなもん買ってどうするんじゃ〜」と叱られそうだと
長年自家購入は諦めておりました。

でも、ついに、今年は買いましたよ。
最後から二番目に小さいものを・・・。



お人形は「金・赤」コンビネーションと「白・黒」コンビネーションの
二通りがあり、
お店のおじさんに聞くと、どちらがいいか、これは「好み」の問題だそう。
で、オススメされるままに「赤・金」の彩りを選択しました。

よくよく見ると結構手がこんでいて、まさに縁起物らしい楽しい工夫がしてあります。
大阪の今宮戎の笹にも、こんな飾りついていたかしらん。

自分の夢は、せいぜい
「見られるだけ」の大きさまでしか想像できません。
そうした中で自分が掻き集められる幸せにも、たとえ予測がついても、
できるだけ「福を寄せたい」のが人間の真情。

ゆらゆらと揺れる「宝恵駕籠」を眺めながら、
来年はまた少し大きめなのを買おうと目論んでいるこの頃です。






| ブレット | こんなもの買いました | 21:31 | comments(0) | - |
「ディップというヒーロー。」

「芸は道によって賢し」

一芸に通じた人は、その芸に関しては他の人よりも
優れたものをもっている。またひとつの才を磨いた
人は、その道に優れた見識をもっている。


先ほど「スゥイニー・トッド」観て、月を眺めながら帰ってきました。
相変わらず、ティム・バートンは新しい試みで遊んでいますが、
今回はミュージカル仕立て。

しかし、この映画は好き嫌いがあるだろうな。
評価も真っ二つに分かれるでしょう。

ただ、ジョニーに関しては、
「チャーリー」の時の、もともと丹精な貌を生かした映画から、
アニメ「ゴースト・・・」のメイクの世界を
そのまま実写に移し変えたような今回の映画まで、
この人、本当に演じ分けが秀逸だなと納得してしまいます。
まさに「役者」。

映画を観たあとは、さすがにしばらく「ミート・パイ」は敬遠したくなりましたが、
それでも、ジョニーがアラン・リックマン扮する悪判事と
最初に「髭剃り」で歌いながら絡むシーンは二人とももの凄く色気があるし、
ティムのパートナーであるヘレナ・ボナム・カーターと
海辺で幻想的なシーンを演じる際は、やっぱりとてもチャーミング。
この映画、いわば
「ジョニー・ディップ」という
役者の魅力で成り立っている映画かもしれません。

個人的な感想としては、うまくまとまっている映画でしたが、
一度観たらもういいかな。
そして、ここ最近、ずっとコスチューム・プレイで
冒険的な役どころが多かったジョニーには、
ゴールデン・グローブもようやく受賞したことですし、
そろそろ大好きな「ショコラ」で演じた、
本来の姿での魅力を発揮してもらいたい気がします。

ところで、この夏、あの「インディ・ジョーンズ」が帰ってくるのですね。
もう25年も前になるのか、初めてこの映画を映画館で観た時は、
何十回でもいいから見直したいと思ったものでした。

以来、気がつけば、リバー・フェニックスは亡くなり、
ハリソン・フォードもめっきりお歳を召されました。
でも、「インディ」はやっぱりハリソン・フォードでなくては・・・。
ジョニーとは全然違いますが、やっぱり映画館で観たいヒーローです。







| ブレット | シネマ | 23:35 | comments(0) | - |
和菓子の彩。


「花も実もある」

(壇ノ浦兜軍記〔だんのうらかぶとぐんき〕)

外見が美しいだけでなく、内実もしっかりしていること、
名実ともに優れていることのたとえ


お正月にかけて、さすがに色とりどりの美しいものを観ました。
おせちに着物に、寺社のしつらえ、
京都に住んで最も至福を感じる季節です。

以前、フランスのケーキ職人さんのコメント記事を読んでいて
なるほどなと思ったのは、
日本人の洋菓子パティシェというのはどんどん生まれていますが、
フランス人、もしくは外国人の和菓子職人が誕生したというのは
殆ど聞かれません。
というのも、日本の和菓子というのは伝統的にもう完璧すぎるほど、
完成された世界で、
外国人がどのような感性をもってしても、
太刀打ちできない独特の美学を持っているからだそうです。

そういう世界が身近にあったのかと、眼から鱗でしたが、
確かに、和菓子の伝統と言うのは、
日本人独特の感性に培われてきたものでしょうね。



「きぬた」というお菓子で有名な京都の長久堂さんの和菓子は、
今、大のお気に入りです。
古典的な題材からモダンな造形に至るまで、
和菓子独特の素材で、芸術的ともいえる世界を創り上げていらっしゃいます。
これはもうお菓子というより、ひとつひとつがオブジェ。
お味は、いわずもがなです。

松と梅を、おいしいお茶で頂戴したら、
あっという間に小正月も終わり。

次は節分の季節です。
| ブレット | 今日のおやつ | 23:12 | comments(0) | - |
「今日のよすが。」
「ねずみも虎の如し」
(今昔物語・俚言集覧〔りげんしゅうらん〕)
 

ねずみも命懸けの時には、虎のごとく勢いを持つという意


久々の投稿です。
去年の十二月上旬以来、あっという間の一ヶ月でした。

毎日忙しいばかりで、いったい何が残った一年か・・・と考えると少し哀しく、
でもこのお正月はいろいろな意味で、幸先のよい、瑞兆がゴザイマシタ。

さて、今年は少し思うところもあり、これまでのフランス語の単語から
「ことわざ」を冒頭にもってまいります。
昨日・一昨日の「のだめちゃん」を観て、やはり未練はあるものの、
まずは身近な知識から・・・。
塵も積もれば山となり、できれば確実に「山」となるよう
早速、ねずみに由来することわざからスタートです。

その子年と、亥年のハザマに、京の銘菓に舌鼓を打ちました。
老舗「亀末廣」の『京のよすが』
別名、四畳半です。



おめでたい松の葉。



京のよすが、四畳半と書いてあります。
秋田の杉の材に入れられて、それだけで何とも言えない香りが漂います。





このお菓子は、季節によって中身、配色が違います。


私にとっては、
一年、お正月と雛祭りにかけての楽しみですが、
こうしたお菓子を食べるために、年の初めは「仕事、がんばろう!」と思います。
京のよすが、
私にとっては「今日一日、がんばろう」のよすが。

大きな努力と、
ささやかな幸せを積み重ねていけたらと願うお正月でした。





| ブレット | 想い | 19:59 | comments(0) | - |
CALENDAR
SMTWTFS
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2008 >>
SPONSORED LINKS
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
本を読もう。
ブックサービス
跳ぶ。音楽
HMVジャパン
お気に入りの曲を。
 iTunes Store(Japan)
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
このページの先頭へ